【天気の疑問5】雲はなぜ白いのか
天気の疑問シリーズ
第5回は「雲はなぜ白いのか?」
前回の続きです☟
【目次】
水や氷が白い?
前回は雲が水や氷の粒で出来ている
という話をしました。
だから、水や氷は透明じゃんか!
という疑問があります。
答えは「散乱」です。
散乱のこと覚えていますか?
こちらの動画で詳しく解説しているので
ぜひ見てくださいね!
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以前のブログでも説明したのですが、
散乱は可視光が粒子に衝突して
周囲に拡散される事でしたね!
2つの散乱
以前は「レイリー散乱」を紹介しましたが、
実は散乱はもう1種類あります。
それが「ミー散乱」です。
もうなにがなんだか('_')
レイリー散乱は可視光が
自身よりもすごく小さい大気中の粒子によって
散乱されるというものでした。
ミー散乱は可視光が
自身と同じ程度の粒子によって
散乱される現象です。
つまり、可視光と散乱を起こす粒子の
大きさの違いによって散乱の種類が変わるのです!
そして、雲粒というのは可視光と同程度の大きさのため、
ミー散乱が発生するのです。
ミー散乱の性質
レイリー散乱の特徴を覚えていますか?
簡単に言うと、波長の短い色の方が強く散乱される
というものでしたね!
ではミー散乱はどうかというと、
散乱強度は波長によらないのです。
つまり、どの色も同じように散乱されて
混ざった色が私たちの目に届きます。
では、いろんな色が混ざった色って何色?
というところなんですが、それが白色なんです。
これが雲が白く見える理由です。
納得できましたでしょうか?
次回は、そんな雲って何種類あるの?
というお話をします!!