【天気の疑問4】雲って何で出来ている?
天気の疑問シリーズ
第4回は「雲って何で出来ている?」
今回からのテーマは雲
まずは雲の基本を理解しましょう!
【目次】
雲は何で出来ているか
みなさん、雲って何で出来ているか
考えたことありますか?
昨年の夏に通天閣で小学生向けの
お天気教室を手伝ったのですが、
その時にした質問がこちらです!
【雲は何で出来ていると思いますか?】
1.綿
2.水蒸気
3.水や氷
どうでしょう?
ちなみに綿と答えたかわいい子は一人もいませんでした。。
(みんなかわいい)
確か2と3で半々ぐらいに割れた気がするんですが
正解は3の「水や氷」です!
僕が小学生なら絶対2と答えてましたね。
雲は水蒸気ではない?
まあ1の綿は置いておくとして
2と3の水・氷・水蒸気というのは
全て「H2O」が変化した形です。
これを「水の相変化」と言います。
中学校で習ったはずです!笑
厳密には気圧との関係や
過冷却水というものもあるのでこの通りではないですが、
まあ大枠はこの通りです。
この図を見ながらもう一度考えましょう。
水蒸気というのは100℃以上の気体です。
流石にこんな熱いものの集合体から
冷たい雨が落ちてくるなんて考えられませんよね。
そして、水蒸気は無色透明の気体です。
私たちの目には見えません。
つまり雲が水蒸気ではないというのは明確です。
水や氷がなぜ落ちないのか
はい、皆さんが言いたいことは分かります。
氷や水なら落下するでしょ!
水だって透明やろ!
1つずつ。。
まず、地球上では重力があるので
水や氷も落下します。
しかし、雲の粒は半径0.01mmほどで
とてつもなく小さいのです!
大気にはいたるところに上昇流があるので
落下する力よりも浮き上がる力の方が大きいのです。
だから、雲として浮かんでいることができます。
そして、この雲粒が成長して
浮かんでいられないぐらいの大きさになると
雨や雪として落ちてきます。
次回、雲はなぜ白いのか?