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修行中の気象予報士です。YouTubeでの動画投稿に力を入れています。

【天気の疑問4】雲って何で出来ている?

 

天気の疑問シリーズ

第4回は「雲って何で出来ている?」

 

今回からのテーマは

 

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夏によく現れる入道雲(積雲)

 

まずは雲の基本を理解しましょう!

 

 

【目次】

 

 

 

雲は何で出来ているか

 

みなさん、雲って何で出来ているか

考えたことありますか?

 

昨年の夏に通天閣で小学生向けの

お天気教室を手伝ったのですが、

その時にした質問がこちらです!

 

【雲は何で出来ていると思いますか?】

1.綿

2.水蒸気

3.水や氷

 

どうでしょう?

 

ちなみに綿と答えたかわいい子は一人もいませんでした。。

(みんなかわいい)

 

確か2と3で半々ぐらいに割れた気がするんですが

正解は3の「水や氷」です!

 

僕が小学生なら絶対2と答えてましたね。

 

 

 

雲は水蒸気ではない?

 

まあ1の綿は置いておくとして

2と3の水・氷・水蒸気というのは

全て「H2O」が変化した形です。

 

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水の相変化


これを「水の相変化」と言います。

中学校で習ったはずです!笑

 

厳密には気圧との関係や

過冷却というものもあるのでこの通りではないですが、

まあ大枠はこの通りです。

 

この図を見ながらもう一度考えましょう。

 

 

水蒸気というのは100℃以上の気体です

 

流石にこんな熱いものの集合体から

冷たい雨が落ちてくるなんて考えられませんよね。

 

そして、水蒸気は無色透明の気体です。

私たちの目には見えません。

 

つまり雲が水蒸気ではないというのは明確です。

 

 

 

水や氷がなぜ落ちないのか

 

はい、皆さんが言いたいことは分かります。

 

氷や水なら落下するでしょ!

 

水だって透明やろ!

 

1つずつ。。

 

 

まず、地球上では重力があるので

水や氷も落下します。

 

しかし、雲の粒は半径0.01mmほどで

とてつもなく小さいのです!

 

大気にはいたるところに上昇流があるので

落下する力よりも浮き上がる力の方が大きいのです。

 

だから、雲として浮かんでいることができます。

 

 

そして、この雲粒が成長して

浮かんでいられないぐらいの大きさになると

雨や雪として落ちてきます。

 

 

次回、雲はなぜ白いのか?