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KEITALK 天気を楽しめば人生が楽しくなる!

修行中の気象予報士です。YouTubeでの動画投稿に力を入れています。

【天気の疑問2】なぜ夕焼けは見える?

 

天気の疑問シリーズ

第2回は「なぜ夕焼けは見える?」

 

前回は空が青く見える理由をお話ししました。

今回は夕焼けの謎についてです。

 

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この写真は朝日ですが、夕焼けと原理は同じです。(撮影:南三陸町の海岸)

 

実は前回のスピンオフというか

原理としてはほとんど同じなんです。

 

 

【目次】

 

 

 

 

基本原理の復習

 

前回のブログを見ていただくのが

一番わかりやすいですが、

簡単に復習しましょう。

 

まず、私たちが見える「可視光」には

赤・橙・黄・緑・青・藍・紫

の7色があります

 

赤が一番波長が長く、

右に行くほど波長が短いです。

 

そして、レイリー散乱」により

波長が短い色(つまり青系統)が

強く散乱されるのでしたね。

 

これが空が青く見える理由でした。

 

 

 

昼間と夕方では何が違う?

 

今回はさっそく本題に行きましょう。

 

実は一番重要なことは

朝・夕方と昼間は何が違うのか?

ということです。

 

当たり前ですが、

太陽の角度が違うんですよね。

 

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昼間と朝・夕では太陽の入射角が変わる。

 

薄い水色は地球の大気を表しています。

(わかりやすさのためかなり誇張)

 

この図を見ると

朝・夕方の方が大気中を通る距離が長い

ということが分かると思います。

 

これが要因です!

 

え、どういうことですか?

 

もう少し詳しく説明します。

 

 

 

なぜ空がオレンジになるのか

 

大気中を通る距離が長いということは

散乱される波長が増えるということです。

 

前回の図を書き足します。

 

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昼間に届いていた青色の波長は、夕方には届く前に散乱する。

 

これが夕焼け・朝焼けの謎です。

 

大気中を通る距離が長くなったことで、

昼間に届いていた青色の波長は手前で散乱して

もっと波長の長い赤や橙が残るのです。

 

 

 

ちょっと脱線

 

どうでしょうか、お分かりいただけましたか?

 

もしかしたらこのあたりの説明は

教育テレビや天気予報のコーナーで

やっているかもしれませんね。

 

ちなみに僕もこの前テレビで見たのですが、

朝や夕方に太陽が大きく見える理由は

人間の目の錯覚によるものらしいです。

 

なんか不思議だな~

 

気になる方はググってみてください!

 

空の色シリーズ、もう一段続くかも。