傘がなくたって走り出せ!

KEITALK 天気を楽しめば人生が楽しくなる!

修行中の気象予報士です。YouTubeでの動画投稿に力を入れています。

「特別警報」のこと理解できていますか?

 

久しぶりのブログです。

お待たせしました。(待ってない)

 

先日、気象予報士試験を受けてきました。
結果は知りません。。

 

天気を楽しむってところが足りてないのよ君は!!
原点を忘れてるでしょう!

 

 

はい、、もっと楽しもう。!

 

 と言っておきながら、今日のネタは

特別警報です。

 

まあ楽しめる内容ではないんですが。

 

僕も子供たちに質問されたときに

バシッと答えたいので!(バイトです)

 

皆さんにもわかりやすいように

整理したいと思います。

 

 

目次

 

 

そもそも特別警報とは?

 

特別警報は

2013年3月に国会に法案が提出され、

8月30日に運用が開始されました。

 

めっちゃ最近やん!

 

そうなんです。

まあ近年の災害増加が大きな要因で

あることは間違いないでしょう。

 

 

特別警報について気象庁HPには

以下のように書いてあります。

 

警報の発表基準をはるかに超える大雨や大津波等が予想され、重大な災害の起こるおそれが著しく高まっている場合、「特別警報」を発表し最大級の警戒を呼びかけます。

 

うーん、非常事態ってことは

わかったかなという感じ。

 

細かいイメージとしては

こんな図もありました☟

 

f:id:k_mks437:20190830015306p:plain

特別警報のイメージ(気象庁HP)

 

特別警報って雨だけじゃないんだ!

と思った方もいるかもしれませんね。

 

 

ちなみに運用開始から6年ほどなので

発令されたのは数えられるくらいです。

 

 

調べてみたところ気象災害は11例、

噴火は3例あることが確認できました。

津波はまだ適用事例がありません。

(2019年8月30日現在)

 

ここでややこしいところが1つ。

 

津波の場合は既存の大津波警報

“特別警報と位置づける”というように、

実際には特別警報という名称が

使われないんです。

 

火山噴火や地震動も同様に、

噴火警報(居住地域)や

震度6弱以上の緊急地震速報

特別警報に相当する情報になります。

 

 

結局のところ「特別警報」として

発表されるものは、

大雨、暴風、高潮、波浪、

大雪、暴風雪の6種類

ということになります。

 

 

 

特別警報の概要

 

いろいろ調べていたところ、

特別警報の法案を見つけました☟

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法律案PDF(気象庁HP)

 

恥ずかしながら、僕は初めて見ました。

 

法案ガチ勢の皆さんは、

気象庁|報道発表資料

から条文などを見る事も出来ます。

 

気象予報士試験の問題もここから出てるのか!

 

例えば、上記の「伝達の流れ」は

試験でもよく見たりします。

 

でも普通に生活してる分には関係ないか。。

 

そしてもう一つ重要なのは

「発表基準は気象庁

各地域の行政の意見を聴いて決める」

というところですね。

 

これは警報事項でも同じです。

 

 

 

発表基準はどうなってるの?

 

よく、“大雨特別警報ってどれくらいの

雨が降ったら発表されるの?”

という疑問を聞いたりしますが、

結論は 地域によって違う!

ということになります。

 

全体の基準としてはこんな感じ。

 

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特別警報発表基準(気象庁HP)

 

ここからは“大雨”に関して話を進めます。

 

上の表では「数十年に一度」という

表現が使われていますね。

 

実際のところは

50年に一度の降水量・土壌雨量指数

の値を参考にしているみたいです。

 

例えば雨の多い屋久島と、都心部の東京では基準値が全然違っても当たり前だよね! 

 

ちなみに大雨警報もそうなんですが、

発表基準は浸水と土砂災害の

2種類があるんです!

 

この辺はまた別の記事で触れようかな。。

 

 

気象情報の発表区域

 

様々な区域分けがありますが、

気象情報によって対象が異なります。 

 

気象情報の発表区域は、

地方予報区(東海地方)

→府県予報区(三重県

→一次細分区域(北中部)

→二次細分区域(津市)

と分割されます。

 

天気予報が一次細分区域なのに対し、

特別警報・警報・注意報は二次細分区域です。

 

つまり、特別警報は

市町村別に発表されるということです。

 

注)運用開始後、当面の間は

府県予報区での発表になるようです。

 

だから「○○県に大雨特別警報が発表されました」ってニュースで言ってたのか。

 

 

 

発表されたらどうするか 

 

気象庁HPによると、

土砂崩れや浸水による何らかの災害が既に発生している可能性が極めて高く、警戒レベル5に相当する状況です。命を守るために最善を尽くしてください。

 

とあります。

 

簡単に言うと、

特別警報が発生した時点で手遅れの場合がある

ということです。

 

 

とにかく大切なことは、

気象庁HPなどで正しい情報を得る!

 

とにかく危険なら避難!

というのは大切なことですが、

特別警報が出た時点では避難が

困難となっている場合があります。

 

ここから状況を確認しましょう☟

気象庁|大雨警報(土砂災害)の危険度分布

 

 

避難場所に向かうか?

他の避難できそうな場所に向かうか?

外出が危険なので垂直避難するか?

 

それを考えるのはそれからです。

 

 

また「警戒レベル」についてもまとめます!

 

 

 

 

気象災害は地震などとは異なり、

必ず前兆となる情報があります。

 

特別警報も突然発表されるのではなく、

前段階として“警報”が発表されます。

 

 

「そういった情報を他人事ではなく

自分のこととしてとらえる」

というのが一番大切なのですが、

これは一番難しい事でもあります。

 

発信側・受信側ともに永遠の課題です。

 

その一歩目として“興味を持つ

そして“正しい知識を得る

 

多種多様な解決策がある中で、

僕はこれが一番重要なことだと思います。

 

このブログがその一助になると願って

これからも更新したいと思います。

 

 

 

今後の更新予定(メモ)

・大雨警報の基準

・警戒レベルについて

・災害時の行動指針

 

・そもそも天気とは何か

・なぜ風が吹くのか

・高気圧、低気圧とは

 

 

記事内に誤った情報があったり、

ご意見・ご要望がありましたら

コメント欄にお書きください。