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修行中の気象予報士です。YouTubeでの動画投稿に力を入れています。

【vol.2】気象予報士試験に合格する!学科編

 

前回の続きです☟

 

k-mks437.hatenablog.com

 

 

vol.1では気象予報士試験とは何か

ということを書かせていただきました。

 

今回は学科試験についてもう少し掘り下げて、

各科目の勉強法&対策などを書いていきます。

 

 

【目次】

 

 

 

 

学科試験について

 

学科試験はvol.1でも書いた通り、

一般と専門の2科目があります。

 

どちらもマーク式で制限時間は各60分間。

原則、15問中11点以上で合格です。

 

学科試験で時間が足りなかったという話は

今まで聞いたことがありません。

(マークミスはドンマイですが・・・)

 

この2科目は、合格すると1年間免除になります!

 

これは完全合格を目指す上で非常に大きいです。

 

予報士試験の最大の難関は実技試験と言われているので、

学科が免除になれば実技一本で勝負できます。

 

なにより朝早く起きなくていい♪

 

これも僕にとっては大きい部分でした。

 

と言いつつも、最後まで2科目免除で

実技に挑む事は無かったんですけどね。。

 

とにかく上記のような理由から

とりあえず実技は置いておいて学科の免除を狙う

という受験生も多いです。

 

 

 

学科一般の内容

 

この科目は大きく2つの分野に分かれます。

 

メインは「気象現象そのもの」についての理解です。

 

例えば、雲はどのように成長して雨が降るのか

というようなことです。

 

ここでは物理式が結構出てきます。

特に文系の人には最初のハードルになると思います。

 

ただ、ここで重要なのは式の意味を理解できているか

式を用いて計算ができるかということです。

 

なので、そこまで数学・物理的な能力が

問われるというわけではありません。

 

まずは、文字・数字に対する嫌悪感をなくそう!

 

 

もう1つは「気象法規」についての理解です。

 

例えば予報業務の許可、観測機器の設置など

ルールについての知識が問われます。

 

これは文系の人の方が得意かもしれませんね。

 

ちなみに、学科一般の15問のうち3.4問は気象法規が出ます。

 

11点取れば合格ですから、気象法規を完璧に解ければ

かなり道は開けてくると思います。

 

 

 

学科専門の内容

 

この科目は主に「予報」に関する知識が問われます。

 

例えば、数値予報の知識や高層天気図の見方など

少し専門的な内容を取り扱います。

 

純粋な知識量としては一般よりも多いです。

 

普段から趣味で天気図を見たりしている人は、

かなり効率よく勉強を進められるのではないかと思います。

 

また、ここでの知識は直接、

実技試験に活かすことができるものも多いです。

 

僕は高校以前に気象というものに触れた経験が全くなかったので、

この専門試験は少し足を引っ張りました。

 

 

 

学科の勉強法

 

学科試験は比較的に

独学で勉強する人が多い印象です。

 

実際に僕も基本的に独学で乗り切りました。

 

もちろんスクールや通信教育も

財政面によっては全然ありだと思います。

 

 

僕が実践した勉強法

自分が使ったテキストを紹介します。 

 

気象予報士かんたん合格テキスト 〈学科・一般知識編〉

気象予報士かんたん合格テキスト 〈学科・一般知識編〉

 

 

 まずはこの2つをとにかく読み込みました。

 

一番の特徴は、とにかく読み進めやすい!

 

もちろん一回ですべて理解するのは厳しいのですが、

分からなさすぎて立ち止まるということは少ないと思います。

 

そして各章ごとに練習問題がついているので

インプット&アウトプットが同時にできるのも大きな魅力です。

 

 

気象予報士試験精選問題集 2020年版

気象予報士試験精選問題集 2020年版

  • 発売日: 2019/12/04
  • メディア: 単行本
 

 

そして、足りないアウトプットをこの問題集で補いました。

 

精選されているだけあって、問題の難易度は少し高いです。

はっきり言って、1周目はほとんど解けなかったです(笑)

 

でも解説を読み込みつつ、

最終的には答えを暗記するレベルまで到達しました。

(おそらく5周以上はしたと思います)

 

このテキストはPDFもダウンロードできるので

印刷して取り組めるというのもいい点でした。 

 

自分としても、非常に支えられた問題集でした。

 

 

一般気象学 第2版補訂版

一般気象学 第2版補訂版

  • 作者:小倉 義光
  • 発売日: 2016/03/28
  • メディア: 単行本
 

 

気象各界では有名な一冊。

気象学の知識をつけるうえでは外せない。

 

ただ、試験合格に必須かと言われれば

正直必要ないと思います。

 

しかし、合格後のスキルアップ

資格を活かすことを考えると

持っておいて損はないと思います。

 

ちなみに僕は大学の講義で使用していることもあり、

結構読み込んでいます。

 

 

過去問演習

よし、ここまできたら学科試験は突破だ!

と思ったんですが、試験の結果は10点でした。

 

あと1点だけど、されど1点・・・。

 

あと1点の壁は何かと考えたときに、

やはり演習量・知識の幅だろうと結論付けました。

 

そこからはひたすら過去問を当たりました。

 

気象予報士試験 模範解答と解説 53回 令和元年度第2回

気象予報士試験 模範解答と解説 53回 令和元年度第2回

  • 発売日: 2020/04/11
  • メディア: 単行本
 

 

学科試験は1回60分なのですが、

慣れてくると40分くらいで解けるようになります。

 

すると2回分で80分+答え合わせで

だいたい2時間程度で回していくことができます。

 

一般と専門を毎日交互にすれば、

10日で10年分は解けることになります。

 

 

また、過去問は気象業務支援センター

ホームページから約5年分をDLできます。

気象予報士試験

 

それより前の過去問については

「めざてん」という個人サイトでお世話になりました。

めざてんサイト | 気象予報士の受験勉強には『過去問研究』が一番

 

このサイトは特に実技でお世話になったので

詳しくは【vol.3】で。

 

最終的に一般・専門ともに20年分は解きました。

 

 

費用面から過去問テキストの購入が難しい場合は

このようにネットを頼るのがいいと思います。

 

もしくは図書館で借りるという選択肢ですね。

特に大学図書館ならば置いてあるケースが多いみたいです。

 

僕の大学にも過去7回分くらいはありました。

 

噂によると、神戸大の図書館には
第1回から全部あるらしい・・

 

 

 

学科まとめ

 

ここまでやり切って学科の合格を掴みました。

 

①テキストで地面を固めて種をまく

➁問題集で木を育てる

③過去問で葉をつける

 

どの参考書で勉強するかというのは重要ですが、

それよりもこのプロセスに沿って勉強できているか

ということが何よりも大切だなと感じました。

 

大学受験の時に気づけよそれ!

 

はっきり言って、テキストは自分に合うものが一番だと思います。

 

ただ、これをやり切っても合格できないというのは、

おそらくどこかのプロセスが上手くいっていないということです。

 

それを見つめ直してもう一度挑戦しましょう!

 

 

次の【vol.3】では独学でない勉強法など

についても書きたいと思います。

 

実技の勉強はまだちょっと・・・

という方も是非見ていただきたいです!

 

 

【vol.1】気象予報士試験を知る。

【vol.2】気象予報士試験に合格する!学科編(当記事)

【vol.3】気象予報士試験に合格する!実技編

【vol.4】ある大学生が気象予報士になるまで。